2017年3月5日日曜日

四旬節第1主日

第一朗読:創世記2・7-9、3・1-7
第二朗読:ローマ5・12-19、または5・12、17-19
福音:マタイ4・1-11

四旬節いらっしゃいませ。
みなさんご存知ですね、先週の灰の水曜日から四旬節が始まりました。
イエス様の40日間の砂漠の祈りの体験を忘れないように、私達も自分の心を清めるために行います。
あまり日本では祝いませんが、欧米では灰の水曜日の前日にマルディグラの祭りを行います。
マルディグラはフランス語ですが、英語で翻訳するとFat Tuesdayの意味です。日本語では「油の火曜日」になります。
なぜなら、四旬節の中では肉を食べないので、昔の信者達はたくさん肉を食べました。
私も偶然のラッキーボーイで、先週しゃぶしゃぶで豚、羊、牛の肉を沢山食べました。
もう一つの伝統的な言葉はカーニバルです。
カーニバルもフランス語で、カーニは二つの意味があります。
一つは肉で、もう一つは身体的な愛を含みますので、昔の四旬節の中では肉を食べない他に、キス等もしませんでした。
現代の私達信者達はとても楽になりました。
灰の水曜日と聖金曜日だけ断食のルールがあります。
それも1460歳までの義務です。
60歳以上になると義務ではなく自由で犠牲を選ぶことができます。
四旬節の中の、霊的な運動は祈り、断食、施しです。
その三つの運動によって、私達の人間的なわがままな素質をコントロールするために、毎年行います。
それは、私達一人一人の誘惑です。
みなさんの一番危ない誘惑は何ですか?
やっぱりケンちゃんの誘惑はおいしいものです。
お母さんが亡くなって、私の妹は私の好きな食べ物を知っていますので、時々プレゼントで送ってくれます。
その中で、好きなキャンディーはホットタマリーズです。
その味は辛いシナモンです。
高校生の時、ホットタマリーズの常用癖があり、余裕があれば必ず買って食べていました。
それはちょっと固くて辛いジェリービーンズのようなものです。
問題は、歯科矯正生活を始めたので、ホットタマリーズを食べるのが難しいことです。
でも妹が親切に送ってくれるので、もったいないので誘惑に堕ちました。
それを食べて、何度も矯正がダメになりました。
先週もなりました。
私にとって一番好きな物語はピノキオです。
みなさん、ピノキオをご存知ですね。
人形ですが神秘的に生きていましたが、善行を判断することができませんでした。
彼を指導するために優しいジミニー・クリケットが頑張りましたが、ピノキオはいたずら大好きで誘惑に堕ちました。
面白い物語ですね。
実はピノキオの物語には深い意味があります。
実はジミニー・クリケットはピノキオの良心でした。
物語の目的は、ピノキオが良心の使い方を学ぶことです。
四旬節も同じです。
私達の良心を強めるために、40日間祈ったり断食したり、施しを行います。
良心は神様の心です。
良心を通して生活すれば、いつも良いことを選択できます。
しないと、良心から心に痛みがありますね。
ですから、今日のイエス様の砂漠の40日間の心の旅は、神様が勧める旅です。
例えばイエス様が40日間の砂漠の心の旅の中で、いつも悪魔を退けましたので、心がもっと強くなりました。
考えると、私達が成長するために、神様が悪魔を通しての誘惑を与えます。
なぜなら、その誘惑を乗り越えることで、本当の自分(true self)を表すことができるからです。
イエス様も今日の福音の中で、自分と神様への愛の関係を理解し、誘惑によって表すことができました。
私達ひとりひとりには三つのselfがあります。
一つ目は遺伝としての人格、二つ目は育ってきた環境や文化、三つ目は神様だけが知っている私達の魂です。
人生の課題は私達がこの三つの自分を深く理解する事です。
神秘的に私達は弱いこともあるので、それは原罪を頂いた運命です。
そのウィークポイントを通して私達は誘惑に堕ちます。
これから皆さん、目の前の誘惑を乗り越えることができますように、自分の力ではなく、イエス様と同じように神様の力を信じましょう。
神様が私達を悪魔から守る事が出来ます。
その考えで、私達の信仰は盾に似ています。
この盾を通して悪魔を退けることができます。
どうぞ皆さん、今年の四旬節を通して、自分をもっと深く理解するために、祈り、断食、施しをしましょう。
そして誘惑を乗り越えるために神様から頂いた信仰を、悪魔を退けるために使いましょう。
ありがとうございます。